
二十歳のプレゼント
夫の腕に365日はまっている腕時計はかれこれ57年動いてる
20年ぐらい前に修理に出すと、その時既に
時計屋さんもびっくりの寿命でもう部品はなかったのをかき集めてくれて
無事にお修理していただき今も愛用中
私がいくら素敵な時計をプレゼントしても、その成人式の時に買ってもらった
時計を手放す気はなさそうです
フェイスのガラスはすりガラス状態で文字盤は見えていないんじゃないかと
思いますがご両親から頂いた、この時計は彼にとっては
どんな高級時計よりも価値のあるものなんです
彼の下に小さな弟達がいてまだまだ経済的にゆとりが無かった中で
プレゼントしてくれた時計は彼にとって
ただ時を刻む道具では無かったのです
戦後の厳しい時代に7人の子供を育てながら自分に向けてくれたご両親の想いを
今に伝えてくれる唯一の“もの“になったんでしょう
今日も動いてくれているこの時計が
アンティーク時計と言われる時が・・・来るのでしょうか