私が子供の頃 … そして今、どう変化していくのか

よしえ先輩の部屋

「70代」——気づけば、いつの間にか。
自分自身でも驚くほど、時は流れています。
40代、50代、60代、それぞれの年代に積み重ねた歴史があるように、
私にも、そして時代にも歴史があります。

70代の私の歩み——それは戦後日本の歩みと重なります。
5歳年上のパートナーは「団塊世代」と呼ばれる世代。彼の幼少期、街には戦後の面影が色濃く残っていたそうです。
親から「こづかい」をもらえる時代ではなく、近所の子供たちは遊びの中で大きな磁石を引きずっていました。 何のためか といえば、
そこら中に落ちていた鉄くずを集め、古物商に売るため。
今では想像もつきませんが、その鉄くずが日本の復興を支え、
子供たちの小さな収入源になっていたのです。

そして今——日本は「世界でもトップクラスの自死大国」と言われています。
あの時代から一歩ずつ歩んできた私たちだからこそ、 いま一度、
「今」を見つめ直したい。

そんな歴史を生きてきた私は、70代になった今も
「若い!」と驚かれることが少なくありません。
でも、それは特別なことではなく、日々の心がけと、ファッションや香りを楽しむ気持ちがつくるもの。
これからは、その経験を生かし、後輩の女性たちが年齢を重ねることを
楽しみながら、自分らしく輝き続けるお手伝いをしていきたいと思っています。